『第61号:引出を多く持つ』


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   鉄の厨房:引出を多く持つ

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 ●人間の知恵

  いつのときでも、考えることは、エンドレス。
  よりよい方法、やりかた、便利になること、考える。

  決して終わることの無い、飽くなき探求。
  不可能と思われることも、実現している、知恵の結果。


 ●絶対不可能

  そう思うことでも、やりかた方法、出てくるもの。
  矛盾と思われること、知恵の力でいつかは解決。

  解決には、一つ一つの積み重ね。
  出てきた問題、それだけに集中して、考える。

  その過程、階段を踏みしめながら登るよう。
  長い道も、そうして時間が解決する。


 ●考えて出てくるもの

  すべては、自分の中にあったもの。
  勉強したこと、過去の経験、無駄なものは一つもない。

  自分の生きた年数が、自分の持つ技術そのもの。
  自分の経験したことが、何かを産み出す原動力。


 ●新しいもの

  そうしたものに、プロはいない。
  それをやった人間が、プロになる。

  それを考え、それを実際に行動すること。
  そこに費やした、時間と経験が専門家。


 ●すべての経験

  それだけで終わらせないこと、次への力。
  経験したこと、何度も考え、分解する。

  そうした経験、すべては自分の引出しに。

  整理された引出を、多く持つこと。
  そうしたことが、問題解決への第一歩。


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 編┃集┃後┃記┃
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  人間、経験したことは、すべて覚えているものです。
  そして、どんなことであっても、考えるということは、自分の中に
  あるものを、組合わせるだけです。

  その意味で、人間無駄な経験というものは、ありません。
  自分の生きた年数そのものが、なにかを産みだすための源です。

  ただしそのためには、経験したことを、いつでも取出せる引出しに、
  しまっておくことが必要だと思うものです。

  自分のいままでをふり返り、整理すること、それが引出を多く持つ
  ことになると思っています。


  では、また次回、お会いしましょう。


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