『第59号:進歩に近道はない』


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   鉄の厨房:進歩に近道はない

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 ●技術はいつでも

  より良いものを求めて進化する。
  やり方、方法、実際の形になって役に立つ。

  多くの人の、知識、経験の積み重ね。


 ●理屈の上では

  できると言われるもの、多いもの。

  実現するまでは、改良、確認のくり返し。
  実現するには、さまざまな障害が多いもの。


 ●実際にものを作るには

  材質、形状、加工方法、それらを部品に落とし込む。

  設計時点での予想のことがら、問題点。
  その時点では、机上の空論。

  それらをすべて、形にして。
  実際に動かして、確認する。


 ●新しいこと

  階段を一つ上がるも、苦しむもの。
  うまく行かないときには、その理由を考える。

  解決するには、時間が必要。
  考えた時間に比例して、それに対する理解が深まる。


 ●苦しんだこと

  そうして使った時間が、技術そのもの。
  同じこと、経験するには、同じ時間が必要に。

  時間のかかった技術には、人の知恵が集約される。
  トラブルが、出尽くした技術は、信頼性が高いもの。

  技術の進歩、階段を一歩づつしか、登れない。


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 編┃集┃後┃記┃
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  技術の進歩は、失敗の積み重ねと言える部分があるものです。

  どんな技術でも、時間がたつに従い、いろいろなトラブルが発生し
  て、それを解決することで、信頼性が上がるものです。

  思いの外、スムーズに開発が進んだものも、あることでしょう。

  しかし、そうしたものは、顕在化していない問題点を、内包してい
  る場合が多々あるものです。

  このような事を書くと、技術屋として逃げていると言われるかもし
  れません。

  理想はともかく、こうしたことは厳然とした事実なのです。

  このサイト、いぜんにも出しましたが、こうした事例が人類の知恵
  になっているものです。

  http://tinyurl.com/f7e7b


  では、また次回、お会いしましょう。


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