『第54号:一つ一つ確認する』


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   鉄の厨房:一つ一つ確認する

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 ●モノは実際に機能して、はじめて意味がある。

  機能しなければ、りっぱに見えるものでも、価値はない。

  どんなものでも、かならず作ってみて、テストする。
  簡単に見えるものほど、思わぬところに穴がある。


 ●どんなに簡単に思えることでも

  実際動かしてみて、機能する事確認するまで、答えは出ない。
  "うまく行くはず"だけでは、机上の空論。

  実際に動かすまでは、見えない問題、残るもの。
  人間のすること、かならずなにか、間違えがあるもの。


 ●ものを作る

  その作業、一つ一つは、まるでジグゾーパズルを作るよう。
  たとえ一つでも、ピースが抜けては、完成とは言えないもの。

  正しいピースを正しい位置に、間違いなく正確に入れること。
  それで、はじめて完成になるもの。


 ●もの作りの世界

  一つの品物作るまで、多くの人手を経てくるもの。
  材料からはじまり、部品を作り、それを組立、そして運転。

  それぞれの工程で、トラブル、誤差が入るもの。


 ●動かしてみて

  はじめてわかる、人の間違い、勘違い。
  単純なものから、まったく予想もしていないことまで。

  そうしたことを、すべて確認。
  それが、品物の信頼を作るもの。


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 編┃集┃後┃記┃
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  改良して、そして検証し、また改良する。
  こうしたことのくり返しが、技術の進歩をささえています。

  もの作りとは、確認検査をどのように行うかが、実は最大のノウハ
  ウではないかと、思うものです。

  何か作業を加えたら、必ずそれに対しての確認を行う。
  やりすぎかと思うくらい、確認することは大切なものです。

  海外製品との比較などでは、品質について、良い、悪いを取り上げ
  ること、多いと思います。

  これも見掛けと数字上の性能ではなく、実際にどこまで確認してい
  るかが、その物の評価、信頼性にかかわっていると、思うものです。

  今の会社は一品料理が専門ですが、"まあ、これは確認するまでも
  ないだろう"。そう思ったものほど、トラブルのタネになること、
  多いものです。

  確認することの重要性、いつになっても再認識させられています。


  では、また次回、お会いしましょう。


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