『第52号:どうして、なぜを考える』


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   鉄の厨房:どうして、なぜを考える

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 ●技術の進歩

  それは、より便利に、より快適にをめざした知恵の成果。
  知恵を出すこと、考えること、それが技術の進歩。

  新しい方法、やりかたを考える力。
  その一つ一つが技術の進歩。

  新しいものを、産みだす力、そこに知恵を集約させる。


 ●人が考えること

  まったく突飛に思えることも。
  考えたこと、実はすべて、自分の中にあったこと。

  元になるのは、起きた現象と自分の経験。

  自分の経験、見たこと、聞いたこと、それをしっかり咀嚼して、
  新しいことを考える。

  自分の経験に照らしてみて、もっと良い方法を模索する。


 ●やることは分解組立てのくりかえし

  自分の経験、すべてにおいて、それを細かく分解する。
  分解したこと、再び組立て、新しいこと、考える。

  分解するにも、レベルがある。
  細かに分解することで、組立てるものも、変わるもの。


 ●考えることは、エンドレス。

  ものの理解、最初は浅く、表面的。

  目の前のこと、どうして、なぜを考える。
  細かく分けたり、大きくとらえたり。

  そうすることが、理解すること。
  理解ができれば、新たな考え浮かぶもの。

  どうして、なぜをくり返し、深い理解を作りあげる。


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 編┃集┃後┃記┃
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  私は技術屋なので、"どうして、なぜ"を考えるのは、どうし
  ても物理現象に向いてしまいます。

  しかし技術以外でも、専門家と呼ばれる人、かならずこの"ど
  うして、なぜ"を自分の中でくり返しているものです。

  自問自答をくり返すことで、深く理解する。深く理解すれば、
  どうしたら良いかについても、自然と導きだされるものです。

  こうしたことが、自分の専門分野について、深く掘り下げてい
  くものだと思うものです。


  では、また次回、お会いしましょう。


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