『第51号:戻る事を恐れない』


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   鉄の厨房:戻る事を恐れない

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 ●世の中に産み出されるもの

  常に新しい事を付加することで、進歩する。
  新しいもの、どんなに小さいことでも、はじめての経験。

  新しいものを産み出すこと、未知の世界へ踏みだす事。

  遠い目標、見えてはいても、自分の一歩は正しい道か、いつも
  不明、不安があるもの。


 ●それはまるで道のない登山のよう。

  その頂上は見えていても、進んだ道が正しい道かは分からない。

  途中に崖があるかもしれない、深い谷で進めないことも。
  進んだ先に障害があれば、戻る事も必要になる。

  戻って別の方法を行うこと、必要なことも。


 ●進んだ道を戻る事

  だれもができれば避けたいこと。
  それまでの努力と時間が失われる。

  戻る事を恐れて、前に進めないのは本末転倒。
  そうした時間、経験こそが、貴重なもの。

  戻ること、障害があることを知ること、唯一の経験。


 ●すべてのもの

  同じ経験するには、時間が必要。
  自分の経験は、他の人にはできないこと。

  戻ること、無駄な経験にはならないもの。
  すべての経験、自分にとっては技術の蓄積。


 ●あらかじめ考えて

  最適を求めること、もちろん必要。
  しかし、現実の世界、最適に行くこと、ほとんどない。

  何回でも戻ること、それこそが経験、それこそが技術。
  戻る事、恐れてはいけないもの。


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 編┃集┃後┃記┃
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  答えがわかっている問題を解くのは、学校の勉強だけです。

  技術の世界に限らず、現実の世の中すべて、答えがあるのかどうか、
  わからないことを、手探りで進んでいると言って、いいと思います。

  人はだれも、失敗したり後戻りをしたりすることは、イヤなもの。
  だからこそ、一生懸命に考えて、最善の方法を模索するものです。

  しかし、実際に行動しなければ、問題すらも見えないもの。

  "ダメだったら、やり直せばいい。"
  そうした割りきりと行動こそが、いい経験を積むことなるのです。

  そうして積み重ねた経験は、自分唯一のもの。
  決して人には、まねのできないものです。


  では、また次回、お会いしましょう。


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