『第49号:一歩一歩積み重ねる』


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   鉄の厨房:一歩一歩積み重ねる

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 ●技術の成果は

  実際形あるモノになり、人の役にたって、はじめて認められる。

  形にならないものは、机上の空論。
  どんなに原理がすばらしくとも、技術的には意味はない。

  形を作り、世の中に出るためには、多くの周辺技術も必要になる。
  一つ一つ、確実に課題を解決して、はじめて世の中に出せるもの。


 ●機械の部品

  ついてるものは、全て必ず意味がある。

  小さな部品、つまらない物でも、必ず存在理由がある。
  それがなければ必ず何かしら、不都合が発生するもの。

  一つ一つの部品に、意味を持たせて配置しする。
  そうしてはじめて、世の中に出せる技術になる。


 ●そのためには

  細かい事まで、全てを解決する、地道な検討が必ず必要。
  その過程もまた、一つ試しては、成功、失敗のくり返し。

  アタマの中で考えて、上手くいくと思うもの。
  実際やってみて、思わぬことでトラブル発生。

  それぞれの部品の配置、形状。
  実際に試してみて、はじめて採用されるもの。


 ●一つステップを上がるにも

  それぞれきちんと検証して、確認をとっていく。
  それぞれの一歩、とても地味な作業のくり返し。

  まさに、遠い道のりを一歩づつ、徒歩で歩いていくようなもの。


 ●それはまるで

  巨大なジグゾーパズルを、作り上げる作業のよう。
  一つ一つは小さいが、組み合わされる部品を作る。

  地道に泥臭く、着実に進められること、要求される。
  一つ抜けても、一つ飛ばしても、完成になりえない。

  各パーツに、間違いがない事、確認して、組み合わす。
  一歩一歩積み重ねるもの、それが技術の成果。


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 編┃集┃後┃記┃
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  巨大な化学プラントから飛行機、ロケットまで。

  それぞれの技術の、基本的な原理は、とても単純なものです。
  そして、それを構成する部品も、おのおのは単純なものです。

  しかし、実際に作り上げ、間違いなく動かすためには、個々の
  部品の信頼性にはじまり、膨大な検証をくり返してきて、着実
  に積み上げることが要求されます。

  物を構成する材料一つ取ってみても、金属系材料、樹脂系材料、
  それこそ膨大な規格があります。

  それぞれの開発経緯を知れば、その材料がどのような目的で、
  生まれてきたかも、わかるものです。

  技術を作り上げる現場。そこには時間はかかっても、着実に一
  歩づつもの事を進める、地道な作業が必要なものです。

  また、そうした検証過程を通らないと、信頼に足るものではな
  いと、思います。

  多くの人の地道な作業の上に、現在の技術はある。
  そう思っています。


  では、また次回、お会いしましょう。


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