『第48号:理論と実践』


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   鉄の厨房:理論と実践

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 ●自然の中にある

  物理、化学の現象を、応用し人間に便利なものを作り上げる。
  自然現象を、人間に役に立つように応用する。

  その基本は全て自然現象に根付いたもの。
  自然現象を応用したものが、技術。

  そのためには、自然の理論を解明することも、必要なこと。


 ●いつの時代も

  科学技術の発達は、物理、化学の好奇心から発生する。

  新たな現象の発見は、それを応用する技術の未来を予感させる。
  それを応用することで、ばら色の未来、想像できたりするもの。

  科学の進歩はいつでも、新たな可能性を感じるもの。


 ●可能性とできる事

  この二つは別のもの。その道のり、とても長いものもあるもの。

  実際に行う場合、さまざまな障害が発生するもの。
  実現するために、一つ一つ、課題を解決して発展する。
  その歩み、あたかも牛歩のごとくに、例えられる。

  そこにあるのは、泥臭い人の努力の足跡。
  それらをすべてクリアーして、はじめて世の中に出る技術となる。

  しかし、進む方向、技術の可能性が示してくれる。


 ●実現された技術から

  さらに、新たな技術が生まれることも。
  課題を解決することで、周辺技術も発達する。

  いつの時代も、もう新しいものは、出てこない。
  そんなことも、言われるもの。

  旧来の技術が新しい技術の出現で、まったく新規の技術に生ま
  れ変わることも、あるもの。


 ●技術として実現するには

  理論を考え、そこから導き出していくことも、大切な作業。
  そうした作業のないもの、出たとこ勝負では、先が読めない。

  しかし、理論倒れと呼ばれること、現実の世界では多いもの。

  理論を考えることと、それを実践する作業。
  バランス良く噛み合うこと、技術にたいせつ。


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 編┃集┃後┃記┃
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  科学の発達、発見が技術の進歩を促すこと、いろいろあると思います。

  そして、その中から実現されたもの、途上のもの、夢から覚めたもの、
  これもいろいろだと思います。

  つい10年くらい前、超電導がはやされたことがありました。

  超電導が世の中を大きく変える。
  そういう事を煽った本もずいぶん出たものでした。

  当然その研究は現在も進められ、進歩していることと思います。
  しかし、あの時に夢として語られたもので、実現するのは、まだま
  だ先と思うこと、多いものです。

  昔にさかのぼれば、原子力について語られた夢も多かったと思います。

  一方、IC、液晶などの技術。
  こちらは20年前に夢に語られたような、テレビ電話や小型コンピュ
  ーターを実現しました。

  もちろん、これを実現するためには、やはり泥臭い進歩があることは、
  当然だと思います。


  では、また次回、お会いしましょう。


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