『第43号:集中すること』


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   鉄の厨房:集中すること

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 ●人間社会は

  分業により、成り立っている。

  それぞれが、得意とする事を行い、その結果を融通する。
  そうして、より便利に、より快適に生活する。

  しかし、それぞれは、一人でなんでもできるもの。


 ●だから、興味の方向は

  いろいろなこと、さまざまな方向に向くもの。
  そして、それなりに行うことが、できるもの。

  それは、仕事にかぎらず、趣味や遊び、食べ物までいろいろ。


 ●そうしたなかで

  自分の役割をみつけ、それを行うこと、それが専門。
  そして、みつけた自分の役割、能力を高めていく。

  見つけた役割、人より早く、人より上手に行うもの。
  そうした能力、高めること、高めたもの、それが専門。


 ●能力を高めるためには

  集中して能力を磨く時間が必要。

  人間、集中することは、しんどいもの。
  集中しての時間は、普段の時間の何倍にも感じるもの。

  しかし、そうした時間と経験が、人とは違う能力を作り出す。


 ●たとえば運動選手

  集中しての練習、伸びるためには必ず行う。
  テーマを決めての集中練習、モノにするために行うもの。

  集中して磨かれた能力、かならずそれだけの結果を示すもの。
  集中のない時間、どれだけ長くあっても、能力は磨かれない。

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 編┃集┃後┃記┃
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  プロフェッショナルと呼ばれる人と、そうでない人の差。
  それは単に、経験年数の差だけとは、言えないと思います。

  そこには、集中して能力を磨いた時期が、必ずあるものです。
  町の定食屋を20年続けても、一流のシェフとは言えません。

  そして、一流のシェフと呼ばれる人、ほんの数年の修行の後、
  若くして、すばらしい能力を発揮するものです。

  もちろんその、修行する環境もあります。
  本人の才能もあるでしょう。

  しかし、一番大切なのは、集中して能力を磨く時期が、あるか
  どうかだと思っています。

  それに集中できること、これも才能かもしれません。


  では、また次回、お会いしましょう。


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