『第41号:経験と教育』


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   鉄の厨房:経験と教育

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 ●技術の世界

  過去の技術に新しいことを考えて、改良する事で発達する。
  教わったものと、自分で作り上げた、その2つが合わさったもの。

  自分で作り上げた部分、すべてのことは、自分の経験。
  自分で経験すること、教わることには違いがある。


 ●技術を身につける

  その作業は、山登りとよく似ている。

  はじめて登る人、道に迷い、多くの障害を乗越えて、時間と経験
  を費やして、登るもの。

  行き止まりで戻ること、崖から落ちかけることもある。
  そのすべてを、時間をかけて経験する。


 ●教わることは

  ガイドがついて、登山をするのようなもの。
  行き止まり、危険なこと、すべて解説されながら、最短距離で
  頂上へ。

  実際経験しなくても、知識としては、得られるもの。
  頂上への、登り方、早さを競争していることもある。


 ●行き止まり、崖などの障害

  実際自分で経験するものと、聞いた話しの違いがある。
  話しで聞くもの、それを感じる想像力が必要になる。

  想像力不足、実際に失敗して、"ああ、あのことか"と改めて
  気がつくこと、多いもの。

  それを乗り越えるには、やはり、経験と言う時間が必要。

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 編┃集┃後┃記┃
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  技術は発達するものですから、先人の技術を追越すことが、当
  たり前と思われるものです。

  しかし、先人の技術、教わり勉強しても、細かいことは実際経
  験しないと、完全には身につかないものです。

  現在中国製など、アジアの品物が多く出まわっています。
  これらのもの、日本人が技術指導をして、作っていることが多
  いものです。

  ですから、日本製と品質的に、ほとんど差がないと言われます。

  それでも細かい部分の処理、仕上げでは、日本製が1日の長が
  あると言われるもの。

  それは、実際に経験して染みついたものと、知識として教わり
  ながら、実際に経験していないことの差。

  そう考えると納得できる部分、あるものだと思います。


  では、また次回、お会いしましょう。


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