『第40号:ヒューマンエラー』


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   鉄の厨房:ヒューマンエラー

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 ●人間の行うこと

  必ず間違いが、つきもの。
  間違えるからこそ、人間であるとも、言えるほど。

  しかし多くの仕事、間違えましたでは、済まないもの。


 ●間違えないように、注意する

  スローガンとしては、これ、正解。
  しかし、それで間違いがなくなること、ありえない。

  人の注意力、個人差のばらつき、とても大きい。
  たとえ注意力のある人でも、間違える事、必ずあるもの。


 ●間違えないため

  仕組み、方法で対応すること、必ず必要。
  方法を変えない限り、同じ失敗、必ずいつかはくり返す。

  一見冗長、面倒くさいやり方。
  そんなやりかたも、間違えないための、大切な知恵。

  間違える損害、考えたら、総合的にはコストダウン。


 ●機械や装置

  そのものの間違え、ほとんどない。
  操作など、人の介在するところは、間違いあるもの。

  間違えるものとして、たとえ冗長でも考慮する。
  そうしたことが、信頼性。


 ●技術の差

  基本原理で差がつくものは、あまりない。
  人間との接点部分。そこの配慮は経験が必要。

  その差に技術を感じるもの、けっこう多い。


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 編┃集┃後┃記┃
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  たとえば、民主主義という、国家の意志決定方法。
  選挙という、膨大なコストが必要で、冗長であり、しかも意志決定
  の速度はとても遅いものです。

  しかし、国家の意志決定方法として多くの国で採用され、間違いが
  少ない方法であり、人類の学習の成果と言われているものです。

  間違えると困るものは、書類などでも、やたら冗長な方法を取るもの。
  そうしたことが、間違い防止のための、学習の成果でしょう。

  技術の分野でも、間違いを防止する工夫は、多くされてます。

  ただ、表に見えない部分もあり、歴史の長い会社に一日の長を感じ
  ることが、多い部分でもあります。


  では、また次回、お会いしましょう。


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