『第39号:ひとつ出ること』


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   鉄の厨房:ひとつ出ること

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 ●もの作りの仕事には

  リスクがつきもの。
  作ることに費用がかかる。

  作ったものが、きちんと動いて機能するかどうか。
  機能が複雑であればあるほど、難しい。

  そして、複雑な装置であればあるほど、高くなる。


 ●難しいことはだれでも同じ

  怖いと思う気持ちも、だれでも同じ。
  形はどうあれ、やってみることが重要。

  行動すれば、いい、悪い、すぐはっきりする。
  うまくいかなければ、改良すればいいこと。

  ある程度の割りきり、必要。
  行動しなければ、何も生まれない。


 ●やって見ての経験

  うまく行かないことも、重要な経験。
  人よりひとつ先を歩くこと、それが専門家。

  ひとつ先を歩く人に、また情報も集まるもの。
  自分だけの経験だけでなく、人の経験した事も、知識になる。


 ●専門家とシロウトの差

  一歩前に、踏みだしたかどうか。
  単にやるか、やらないか、その程度の差。

  しかし、その一歩の差は、とても大きな差。
  加速的に差は開く。


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 編┃集┃後┃記┃
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  大学を卒業して、就職した会社。一部上場の大企業でした。
  同期の技術屋は、いずれも国立一期校卒。私立は早慶だけでした。

  就職してのスタートラインは、完全に横一線。
  しかし、2年目に予算6億円の設備改造の主担当者。

  翌年は30億円の設備改造。
  その2年後、100億円以上の設備建設の主担当者になりました。

  同じ部所に配属された同期は5人。
  5年たつと、2人になり、7年後、私ひとりになりました。

  同期の中で、わたしが優秀だったわけでは、ありません。
  最初の差は、ほんとアタマひとつの差だったと思います。


  では、また次回、お会いしましょう。

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