『第35号:大きく掴んで小さくこだわる』


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   鉄の厨房:大きく掴んで小さくこだわる

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 ●もの作りの仕事

  それぞれ、専門に分かれていて、専門に従って仕事をする。
  人は自分の専門には、こだわりを持つもの。

  そうしたこだわりが、専門を掘り下げ、精緻な仕事につながる。
  その精緻な仕事の組合わせで、ものは作り上げられる。


 ●全体をざっくりと見る

  そのモノの、目的と機能を達成するためには、必ず必要なこと。
  全体を把握して、個々の作業にバラして行く。

  個々の作業を考えるのも、全体を掴んでいることが大切。
  作業をどうするべきか、その掴んだ全体から見えてくる。


 ●個々の作業は

  小さなことでも、こだわること、それが必要。

  こだわったこと、必ず自分の経験として生きてくる。
  こだわることが、誇りと自分の専門性を高めるもの。


 ●バランスをとるために

  こだわったこと、全体から見て正しいかどうか。
  もう一回、ざっくりと見て考える。

  こだわった後で再び見る全体、見えるものが違うもの。
  そうした経験、全てが技術。


 ●山登り

  登る作業は、地道なもの。そして全体は見えないもの。
  試行錯誤をくり返し、ジグザグにでも登るもの。

  登ったところでふり返る。
  まっすぐ登るルートが見えるもの。

  でも、まず登ることが、全てのはじまり。


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 編┃集┃後┃記┃
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  仕事の全体を見て、どこから手を付けるかの判断。
  これをすることが、もの作りのはじまりになります。

  しかし、そのためには、個々の作業の詳細が見えていることです。

  実際に行う個々の作業は地味なものです、しかし、そのこだわりが
  品物のデキを左右します。

  一つ一つの作業にこだわった経験。
  それは、次の仕事で全体を見渡すために、必要なことなのです。


  では、また次回、お会いしましょう。


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