『第33号:失敗経験が技術』


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   鉄の厨房:失敗経験が技術

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 ●技術とは、人の知識

  それに詳しい人がいること、それが、その会社の技術そのもの。
  本当の技術力、単なる勉強の成果ではない。

  実際に経験してきたこと、その一つ一つが技術。

  もちろん、勉強することも大切。
  関連する多くの事を、知識として取り入れる。

  しかし、その上で実際の経験をすること、一番重要。


 ●知識、理論だけで決まるのなら

  技術の進歩はないはず。
  現在の技術、その基本理論、ほとんどは過去のもの。

  経験してはじめて分かるもの、だから発達もする。
  実際に経験すること、技術にとって一番大切。


 ●そして本当に重要なのは

  うまく行かなかった経験。
  つまらないことでも、つまずいたこと。

  そんな知識の積み重ね、実はそれが、技術そのもの。


 ●本、文献、資料に残されたもの

  やりかた、方法、注意点、確かに書いてある。

  しかし、それを実際に行うと、必ず何か起きるもの。
  行と行の間に、経験しないと、分からないものがある。

  その行間を埋めていくのは、実際に行動し、失敗した経験だけ。
  その失敗を、どれだけ多く経験し、解決したかが、技術力。


 ●そんなバカなこと、あたりまえだろ!

  そう言われるくらい、バカバカしい間違い、勘違いもある。
  そういう事で、あればあるほど、経験者にしか分からない。

  決して資料には、残らないもの。


 ●しかし

  人のする、間違い、勘違いは似ているもの。
  かならず、同じような間違いをする人、出てくる。

  そうした事を、チェック、指導できることも、技術力。


 ●もの作りの世界

  行き着くところは、徒弟制度。
  技術資料と、その行間を埋める"人"がいて、はじめて技術。


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 編┃集┃後┃記┃
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  ある品物、中間製品を作り、仕上げ薬剤を入れ、製品にします。
  普通は中間製品を作るとすぐに、次の工程に進みます。

  あるとき、中間製品を作りだめして、冷蔵保存。
  後日その中間製品に、仕上げ薬剤を入れ、製品を作ろうとしました。

  化学反応理論などなど、原理的には、問題ないはず。

  仕上げ薬剤を注入して、かまに入れて数時間。
  出来たのは、大量の不良品。

  机上の理論では、問題ないはず。
  文献を読んでも、原因不明。

  実はこの不良の原因、空気でした。
  保存しているうちに、中間製品に空気が入ったのです。

  言われれば、あたりまえと思うでしょう。
  しかし、こんなことでも経験しないと、分からないことなのです。

 

  ところで、着るもの、食べるものに、こだわりのない、わたし。
  しかし、メルマガ、ブログには、美学を持っています。

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  そんな私のブログ、そう、腐っても"モノ作り系"だったはず。

  25日、とある女社長にそそのかされて...。

  "モノ作り系"のはず...→ http://cosmotech.livedoor.biz/
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  では、また次回、お会いしましょう。


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