『第31号:資本力』


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   鉄の厨房:資本力

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 ●人間社会は分業制度

  時給自足の時代でも、人は生活することはできた。
  個々の人は、なんでもできるようには、できている。

  しかし、それぞれの仕事を分担して、分業で行い、それを融通する。
  そうすることが、より効率的。

  1人でできることは、知れている。
  多人数になれば、個々にするより、多くの事ができるもの。


 ●会社組織も同じ

  同じ物を作るのであれば、多い人数で分業した方が、効率はいい。
  効率がいいとは、同じものを安く作れること。

  分野の違う仕事に見える事も、共通化できるもの。
  相互に融通できるもの、あるもの。

  大きな会社の方が、より合理化した仕事が可能となる。


 ●多く言われる勘違い

  小さい会社の方が、経費が少ないから安くできる。
  しかしこれ、フツーは間違い。

  それなら、会社などつくらず、皆個人で作れば、一番安くなるハズ。
  そんなこと、ありえない。やはり、分業するのが、効率的。

  経費に相当すること、個人でやっても発生するもの。
  そして、小さい会社ほど、その比率が大きくなるもの。

  原則、大きい会社の方が、同じものは安く作れる。
  しかし、安く作れるから、安く売るとは限らない。

  企業努力や独占性の問題があって、単純には言えない。

  しかし価格競争、最後に勝つのは大きな会社。


 ●安くて良いもの

  スローガンに掲げられるのは、資本力のあるところ。
  大きな組織で、効率的な方法を作ること、できるから。

  小さなところが、価格競争するのは、自殺行為。


 ●市場規模との関係で

  市場規模より大きな会社は存在できない。

  特殊な分野は、市場規模は小さいもの。
  市場より大きな会社は存在しない。

  小さな池にクジラがいること、ありえない。

  しかし、大きな会社の方が、効率的。
  覚えておく事、必要。


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 編┃集┃後┃記┃
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  市場規模があれば、大資本ほど効率的に(安く)供給できる。

  これは、製造業に限ったものでは、ありません。
  経済原則、分業の法則だからです。

  流通、ファッション、外食...
  いろいろな産業、分野で思い当たること、あると思います。

  もちろん、大きな会社には、それなりの、ロスもあるもの。
  しかし、それを補う合理性の事実、供給される品物の価格が示
  しているものです。


  では、また次回、お会いしましょう。


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