『第28号:技術は人そのもの』


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   鉄の厨房:技術は人そのもの

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 ●科学技術の発達

  人は介在しなくなるような誤解がある。
  しかし、技術とは人そのもの。

  人が、自分の経験を積み重ねたもの。
  もっとうまくやるために、人が考えたもの。

  それを積み重ねてきたもの。

  人のもっている知識と経験。
  それが技術。


 ●会社の技術力

  そんな言葉で、抽象的に言われることがある。
  会社に技術力があるわけではない。

  人が持っている知識、経験。
  そんな人を抱えている。
  そして、知識、経験を引出している。

  それが会社の技術力と言われるもの。


 ●会社は人の集合体。

  人の持つ、知識、経験を目的に従って引出すだけ。

  もちろん、会社に保存されている、膨大な技術資料。
  それも技術力のひとつ。

  しかし、その技術資料、"理解して知識としている人"
  がいなければ、たんなる紙屑でしかない。


 ●人間の能力

  あたりまえだが、そんなに大きな差はないもの。
  だれだって、腕は2本、指は10本。

  そして、だれでも人生1度だけ。
  実際に経験できることは限られたもの。

  その限られた経験、知識を引出して、売物にする。


 ●人の知識

  ひとつひとつは、ごくあたりまえの事。

  聞いてしまえば、なんだと思う、そんなもの。
  しかし、それを知っている、経験していることが重要。

  単純なことでも、知る、知らないの差、すごく大きい。


 ●会社はあっても

  知識、経験を持ってる人がいなくなると、
  実際の技術は、なくなったに等しくなる。


 ●資料は残っていても

  勉強して、知識として身につけるには、時間が必要。
  知識だけは身についても、経験するのは、時間が必要。

  技術は人そのものだから。


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 編┃集┃後┃記┃
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  先日お客さんと飲んでいて、最近倒産した会社の話題になりました。
  業界では有名な会社ですけど、典型的な中小企業です。


  その会社、創業社長が亡くなり、取引先の一流企業から社長を招き
  入れました。(超一流の一部上場企業です)

  新社長、一流企業出身者らしく、厳しい品質管理を行い、ミスを許
  さない体質を作ろうとしました。そして、以前からいた技術者、作
  業者がミスをすると、見せしめに、次々と解雇していったのです。

  代わりに社長出身の一流企業から、人を入れました。
  人材の素質は良くても、なにぶんその分野は"ドシロウト"。

  結局、製造を知ってる人がいなくなり、生産そのものが不能の状態に...。
  大口取引先から、取引停止を宣告され、わずか1年での倒産でした。

 

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