『第26号:専門知識と周辺知識』

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   鉄の厨房:専門知識と周辺知識

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 ●専門を持つこと

  それは、対象を狭く限定すること。
  そして、その狭く限定したものについて、深く掘り下げること。

  その掘り下げたところから、さらに限定した専門も発生することも。

  それぞれの専門、樹の枝のように、いろいろな方面へ広がっていく。
  そして、網の目のように、細かい専門が出来上がる。

  それが人間社会の分業制度、そのもの。


 ●専門分野を深く掘る

  じつはそのためには、それ以外のこと、広く知る事も必要。
  10の知識で10の結果、出すことはできない。

  専門家として、表に見えるアウトプット。
  それは氷山のようなもの。

  アウトプットの下には、膨大な周辺知識があるもの。

  本当の専門家、その周辺知識だけでも、一つの分野ができると思う
  くらい、勉強していること、多いもの。


 ●専門を極めること

  その作業は、ちょうど穴を掘ることと似ている。

  穴を掘るのに、入口から同じ幅では深くは掘れない。
  入口は大きく広く、奥に行くに従い、狭くなっていくもの。

  入口を広くすることを怠れば、決して深くは掘れない。
  入口の狭い穴、その奥行きは知れたモノ。


 ●しかし、入口、最初から広くする必要はない

  掘って行き、行詰まったら戻ってきて、広くすればいい。

  深い専門知識を求めれば、かならず、基本や周辺知識の必要性、
  感じるもの。

  その時にもういちど、周辺の知識、しっかり身につければ、
  いいと思うもの。


 ●専門家もどきの人

  行詰まっても、戻ってきて、周辺知識を付けることをしない。
  行詰まったところで、その先を掘ること、をやめてしまうもの。

  そして、"この分野は、これですでに完璧"と自己満足。
  結局、知ってる知識の底、その程度の浅いもの。

  人間のやること、完璧はない。
  だから、いつも進化すること、必要。


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 編┃集┃後┃記┃
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  以前に"完璧はない"を書きました。

  完璧はあり得ませんから、いつでもその先を目指すこと、行う事が
  必要になります。

  進歩が止まれば、かならず後から来た人に追い越されるのが、この
  世界です。

  そして、進歩するためには、一見専門外と思われる知識でも、貪欲
  に吸収していくことも必要です。


  話しは変って...

  先週の編集後記で、着るモノへのこだわりがないこと、書きました。
  で、多くの方から、今はどうなのかと、ご質問をいただきました。

  結婚した時は、同僚から"なるせさん、完全に奥さんの着せ替え人
  形ですね"と言われました。

  現在、会社に着て行く仕事用のシャツ、靴下。
  柄は違うし、番号も打ってないです。

  しかし妻が洗濯して、カーテンレールにかけています。
  それを右から順番に着ます。やはり考える時間はゼロです。

  家族で外出、今でもワタシは妻の着せ替え人形です。
  最近は2人の娘の着せ替え人形にも、なりつつあります。

  妻と娘たち、3人の意見が一致しないときは、大変です。
  女たち、ド-でもいいことに、こだわります。


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  おとーさんはね、1回着たモノ脱ぐの、メンドーだからイヤだ!


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  では、また次回、お会いしましょう。


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