『第24号:技術の変化は時間とともに』
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鉄の厨房:技術の変化は時間とともに
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●モノを構成する技術は
時代によって、いろいろ変る。
その時代の要請で装置そのものが生まれることもあり。
また、昔からあるモノが、時代で変っていくこともある。
●モノの目的は同じでも
そのモノを実現するのに、最適な 別の技術が生まれることによる。
別の技術が生まれることは、それを取り巻く産業も発達する。
取って替わられる技術にも、それを取り巻く技術もある。
そして、しばらくは、技術の競争が行われる。
●ある日突然に
過去の技術が否定されて、すべてが変るわけではない。
新しい技術はいわばチャレンジャー。
過去の技術を打ち崩せない場合もある。
しかし、伸びる技術であれば、改良により欠点を打破していく。
いい技術がでても、いきなり全てが変るわけではない。
●昔の技術でなければ
できない部分もかならず残る。
しかし、それでも新しい技術に、将来性があれば、かならず問
題はクリアーされていくもの。
●すたれた技術
否定されたことではない。
その時の背景で最適ではなかっただけ。
その技術、蓄積されて別に動くこともある。
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編┃集┃後┃記┃
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技術の進歩。
完成されたと思われるものが、新技術によって、新しい命を吹込ま
れること、あるものです。
身近な例としては、液晶画面があると思います。
私が初めてカラー液晶のパソコンを見たのは、12年くらい前。
当時の液晶、斜めからは見れない。
早い動作に追従しない。
さまざまな欠点があり、ブラウン管に代わるものではなかったです。
現在の液晶画面、それらの欠点をほとんどクリアーしてきました。
液晶テレビ、こんなに早くブラウン管テレビに取って替わることに
なるとは、思ってもいませんでした。
7年前、大手電機メーカーのブラウン管工場の新規建設を、お手伝
いしたこと、ありました。
もちろん当時も液晶はありました。
しかし、大きな投資をしたということは、大手の技術者も、しばら
くはブラウン管の時代が続くと、考えていたのだと思います。
その工場、3年後には閉鎖されました。
一方チャレンジャーの挑戦をはねのけ、続いている技術もあります。
一般の人には縁がないことですけど、高炉による製鉄法。
もう100年以上続く技術で、巨大な設備が必要なことから、いつ
の時代も別の方法が検討されています。
私が製鉄会社に就職したころ、"これからは直接還元製鉄の時代"
と言われ、その研究はちょっとした花形でした。
しかし、今でも製鉄の主流は、高炉によるものです。
高炉にとってかわるメリットが、出ないからです。
他にも思い当たる技術は、ありますが、長くなりますので...。
では、また次回、お会いしましょう。
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