『第20号:基本はJIS(日本工業規格)』


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   鉄の厨房:基本はJIS(日本工業規格)

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 ●日本でのものづくり、基本はJIS

  部品を作る、買う、JISで決っているものは、JISを使う。
  それが、部品の共通化、判断の共通化ができて、効率的。

  JISに決まっていること、部品としての信頼もある。
  強度計算の必要もない。

  規格の表から、拾ってくるだけ。


 ●JISで決っていることは、膨大

  機械、電気、土木、建築...
  産業の数だけJISの分野もあるもの。

  そして、分野ごとに、膨大なJISがある。

  すべてのJISに精通することは、普通の人には不可能。
  しかし自分のしている仕事、JISを知ることは必要。


 ●たとえば機械の図面

  どんな形かは、絵を見れば判断できるもの。
  記号は知らなければ、判断できるものではない。

  規格に決まってること、指示するだけで判断できる。
  そうでないものは、指示すること、それだけ増える。

  指示することが増えると、ミスする確率も増える。
  ミスを防止する効果もある。


 ●規格品では不満がある

  そんな場合は当然特注品。

  JISにあるものでも、特注で作る。
  そうして、新たな規格になる場合も、あるもの。


 ●海外の製品

  当然規格はJISではない。
  その国の規格を調べることも、必要。

  しかし、それは町工場の範囲を超えている。

  会社の大きさ、力で判断が必要。


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 わたしが読んでいる、おすすめのメルマガをここで紹介します。

  発行者のうっちーは社会人3年目の若手エンジニア。
  電気メーカーのシステム担当ですので、私とは専門が違います。

  しかし、ものづくりの仕事に対する熱意は、すばらしいです。
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  そんなうっちーが、注目しているポイントを毎週書いてきます。
   http://www.mag2.com/m/0000144261.htm

  ちょっと荒削りなところもありますが、いいポイントを突いて
  いるので、毎週読むのが楽しみなメルマガです。

  会社員なので、本名を出せないのが、ちょっと残念。


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 「技術投資の費用対効果を最大化すること」
 を目的としています。


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 編┃集┃後┃記┃
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  以前に書いた標準化、その頂点にJISがあります。

  私個人で言えば、専門は設計になります。
  図面は、JIS準拠があたりまえだと思っています。

  ただ、町工場を経営するようになって、思うのは、JISも知
  らない人が、意外にも多いという事実です。

  もちろん、どんな規則も、必ず守らなくてはいけないものと、
  まあ、だいたいでいいもの、ほとんど無視してかまわないもの
  があります。

  その判断は、仕事をしてるうちに常識として身につくもの。


  クルマの運転でも、同じですよね。
  スピード違反は...(オット、これ以上は書けません)


  つまらない事ですけど、図面の縮尺もJISで標準化されてます。

  基本尺度は1:2、1:5、1:10。
  そしてこの縮尺を、掛けあわせたもの。

  準基本尺度として1:3、1:4、1:6がある。この程度です。


  製作依頼でくる図面。

  縮尺が1:12とか1:8などと書いてあると、中身を見る気
  もなくなります。

  で、それでも見ると...、やはり見るに値しないものです。
  だいたいは、作れない図面です。

  それでも、それを書いた設計屋。
  設計屋として、独立して仕事しているのですから、世の中いろ
  いろだと、思います。


  では、また次回、お会いしましょう。


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