『第16号:技術の蓄積』
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鉄の厨房:技術の蓄積
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●科学技術は過去の発見、発明があり
次の人がそれをベース考え、新たな発見、発明をする。
"改良"をくり返して、進歩していくもの。
ある人の成果は、それ以前の結果に改良、新たな検討を加えたもの。
個人の能力だけでは、寿命と働ける期間による、経験の積み重ねだけ。
人が変ればまた"ゼロ"からのやり直し。
●会社としての技術力
その会社にどれだけ"過去の積み重ね"が残っているかによる。
ものづくりの会社、その会社としての技術力。
その会社で働いた、多くの人のノウハウをきちんと蓄積して、次の
人に伝える仕組みがあるかどうかに、かかわっている。
●次に伝える仕組み
仕組みがなければ、新入社員が入ってくるたびに、ゼロからのやり
直しをくり返す。
人が変るたびに、以前は問題なかったことが、問題化。
それを潰しても、何年かして、人が変れば同じ失敗。
●ある程度の会社では
社内には先輩技術者が作った膨大なレポート、図面があるはず。
そしてその一部、社内標準化、されてるものも、あるもの。
膨大なレポート、図面、社内標準、それが会社の技術力。
●そして、社内教育
レポート報告、レポート検索システム。
作ったレポート、図面。作った本人がわかるだけでは、意味がない。
資料として残っていること、それが利用でき、次の人へ受け継がれる。
それが仕組みとして、できていることが重要。
それではじめて、会社としての技術力。
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編┃集┃後┃記┃
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新入社員のころ、当時の職場に"ファイリングコンサルタント"な
る人物が、職場改善に来たことがありました。
ひらたく言えば、資料整理ですね。
設計室なんて職場、どの机も、資料と図面でてんこ盛りになってる
もの。そのコンサルタントはとにかく"資料を捨てること"強力に
推し進めました。
事務であれば、過去の資料、5年分あれば、それ以前のものを見る
ことは、基本的にないわけです。単なる証拠ですから。
技術の場合、過去の資料は現在の装置の、"モト"になってる場合
がほとんど。
現在の装置のある部分、"以前の装置を踏襲しました"なら、いざと
いうときは、その"以前の装置"の検討資料は絶対に必要になります。
まあ、不要な資料が多いと言われれば、けして否定はできませんが、
技術屋と事務屋の資料に対する考え方の違いを、見たような気がした
ものでした。
で、その会社、15年いましたけど、事務所の整理、その時も含め、
結局は大掃除の時期以外は、まったく変化なかったです。で、今の自
分の机の上も...、まあ、同じですね。
資料の位置。個人的には、パソコンの記憶装置と同じに思ってます。
頭の中にある事=CPUキャッシュ
机の上の資料 =メインメモリー
本棚の資料 =HDDのデーター
本屋や図書館 =CD&DVD
やはり、HDDも大きいとゴミが溜まります。
いらないものでも、いっぱいになるまで、整理しませんから。
で、メインメモリーは大きいにかぎります。
CPUの能力は...。
まあ、改良できるなら、したいものですね。
では、また次回、お会いしましょう。
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