『第13号:ものづくりのはじまり、設計』
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鉄の厨房:ものづくりのはじまり、設計
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●ものづくりの流れ
設計、図面化され、それに従ってものは作り、組立てる。
全てのものづくりは、設計からはじまる。
同じ機能の装置でも、設計で大きく差がでるもの。
自動車の目的とする機能は同じ。しかし違うものができあがる。
それは、作る人の差でなく、いわば設計の差。
●設計という仕事
職人的なものが、求められる。
個人の知識、技量、こだわりが重要。
それで品物のほとんどが、決ってしまう。
装置の性能、使い勝手、調整の容易さ、すべて設計しだい。
世の中のもの、いい悪いの差、じつは設計の差。
●値段は作るのにかかる、時間と手間
作りやすく工夫された図面。
手間も時間も少なく、安くできる。
どう加工するのか、難解な図面。
組立て精度が出ない図面。
製作誤差を考慮してない図面。
そんな図面もある。
●線一本を引くのに
その線が、本当に正しいのか。
その線を入れることの意味はあるのか
どれだけ悩んだことがあるか。
それが、設計者の知識、技量の基礎。
●会社でも、設計は、個人指名で依頼がくる。
できる人には、部下がつく。
仕事を指示する部下ではなく、仕事を教える師弟関係。
そして、デキる先輩のやり方を"盗め"と言われる。
組織上は上司、部下。
契約上は、サラリーマン。
しかし、実態は徒弟制度。
●ものづくりの会社
重要なのは、人を育てる能力。
サラリーマンと割り切れるほど、単純ではないもの。
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編┃集┃後┃記┃
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わたし自身、現在の自分があるのは、会社に入って、実務の基礎を
学んだことにあると思います。
学生時代に教わることは、本当の基本。自動車学校を出たばかりの
若葉マークのドライバーのようなもの。
実際には実務を経験するなかで覚える事が、ほとんど言って間違い
ないと思います。
会社の中には、盗むべきものを持つ先輩が多くいました。また、自
社で書く図面だけでなく、他社の図面を数多く見ることができる環
境は、貴重でした。
会社での15年、自社、他社合せて、膨大な枚数の図面と、かかわ
りました。この経験が、自分の今を作っていると思ってます。
では、また次回、お会いしましょう。
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