『第11号:ハイリスク、ハイリターン』
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鉄の厨房:ハイリスク、ハイリターン
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●現在のものづくりの世界
基本的には、分業制度が発達している。
材料屋、溶接屋、機械加工屋、塗装屋、組立て屋、設計屋
それぞれの仕事で独立して、工場を持っている。
それぞれ、自分のした仕事の範囲だけ、責任を持つ。
●リスクは仕事をした範囲だけ
加工でチョンボ、その加工のやり直しは当然タダ。
溶接不良。溶接やり直しはタダ。
設計不良。図面の書き直しはタダ。
しかし、それ以上の責任は負わない。
●仕事が悪くて、品物がオシャカ
例えば100万円の品物。仕上げ加工を5万円で依頼した。
加工不良でオシャカに・・・
この場合、再製作の費用、加工屋との話合いになるもの。
まあ、いいとこ折半。依頼した側が、全部持つことも。
無理に責任取らせようとしても、
"もう、おたくの仕事はしないよ。これっきりにしてくれ"
そう言われるのがオチ。
●再製作の費用
材料をタダで売る人はいない。
再製作だからと言って、タダで仕事する人もいない。
自社の社員だって、給料ゼロで仕事するわけない。
結局すべてをかぶる覚悟は必要。
●仕事を大きくまとめる
大きくまとめれば、儲けも大きく取れるもの。
しかし、まとめる以上は、それだけリスクも大きくなる。
しかし、リスクに目を向ける人は、以外に少ない。
儲けにばかり目がいって、まとめる仕事をしたがる人は多い。
●100万の仕事するのなら
100万円、ドブに捨てることもあること、覚悟すべき。
1000万円でも1億円でも同じこと。
ハイリスク、ハイリターン。
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編┃集┃後┃記┃
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ハイリスク、ハイリターン、このあたり、ものづくりと言いながら
も、株などのマネーゲームとある意味、似てるかもしれないです。
リスクを考えずに仕事するのは、とても危険です。
この世界、一番稼げるのは、設計から請ける仕事になります。
一般的にはメーカーと呼ばれる会社が、それをするものです。
自社のブランドで品物を出すかわりに、全ての責任を負うもの。
独立する人には、メーカーになりたいと思う人も多いものです。
しかし、メーカーの責任を理解しないと、つまずいてしまいます。
では、また次回、お会いしましょう。
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