『第75号:妥協点を見つける』


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   鉄の厨房:妥協点を見つける

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 ●技術はだいたい

  矛盾する事を含んでいる。
  技術の進歩、妥協点をどこに置くかで、きまるもの。

  妥協点、その時代の要請に従うもの。
  背景、要求、時代とともに移り変わる。


 ●世の中のもの

  すでにあるもの、あたり前と感じるもの。
  しかし、ものが出てきた背景、要求が必ずある。

  いつでも、かならず時間は流れる。
  要求するポイント、動いていく。


 ●人の役にたって
 
  技術ははじめて、意味がある。
  時代によって、柔軟に変化すること、要求される。

  いまあるものを、あたり前と思わない。
  そうした発想、いつでも必要。


 ●ベースの技術

  基本原理は同じでも。
  それ以降の発想、大きく変化。

  そうしたものが、技術の進歩。
  時代とともに、洗練される。


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 編┃集┃後┃記┃
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  技術屋にとって、物理や化学の基本原理は変らないです。

  しかし、それを使うにあたり、さまざまな矛盾と妥協、そのポイン
  トはいつでも変っていくものです。

  たとえとして、適切かどうかはありますが、たとえば農薬。
  貧困の時代、人々を飢えから解放したのは、農薬だったはずです。


  現在は、虫や雑草には有害で、人や食物には無害。

  そうした矛盾と思われる要求、その妥協点、使用量、さまざまなこ
  とが、時代とともに、変化しているものです。


  では、また次回、お会いしましょう。


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