『第9号:問題は営業力』
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鉄の厨房:問題は営業力
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●小さな町工場
悩みの多くは、稼げないこと。仕事が安定しないこと。
問題の本質、それは、営業力がないこと。
しかし、それに気がついている人も少ないもの。
だいたいが、自分で仕事をしてる人。
お客さんを開拓もしなければ、するつもりもない。
●いわば、まちの個人商店
店を開いていればお客さん、やってくると思っている。
いい品物を作っていれば、仕事は広がると思っている。
だから、仕事の広がりは、仲間の紹介がメインになる。
●お客の大半は、昔からの固定客
もしくは、ブローカーと呼ばれる仲介業者を通してくるもの。
少ない固定客に、寄り掛かった収益構造。
固定客からの仕事が少なくなると、必然的に稼げなくなる。
固定客が事業所閉鎖にでもなると、一緒に廃業することにも。
ほとんど一心同体、運命共同体。
●客の数が少ないから
客に切られると死活問題。
客との関係、主人と奴隷。
独立したはずなのに、サラリーマン以下。
死ぬような単価を、飲まされる。
●見込み客もほとんどないから
たまにくる新規の客、絶対に逃すものかと、必死になる。
縁がなかった客を、簡単にあきらめられない。
いつまでも、未練タラタラ、まるで男女関係。
●見積を出しても
自分の価格に自信が持てない。
他社より高いと言われれば、すぐに下げる。
他社に流れれば、高かったのかとすぐ悩む。
●お客さんとは対等のはず
請ける側、仕事がなければ、生活できないのは、確か。
しかし仕事、請ける会社なければ、お客さんも困るはず。
どちらがエライは、好不況の時代が作る錯覚。
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編┃集┃後┃記┃
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お客さんの数は、なにもしなければ、必ず減るものと思って間違い
ないものです。
たとえ大手のお客さんでも、商品が変ることもありますし、その事
業から撤退することもあります。
また、事業所が閉鎖になって、遠いところに行ってしまうこともあ
るもの。
イヤな言い方ですが、切られることもあるでしょう。
ただし、お客さんを増やすことで、リスク分散するのと、一社の傘
下に入って、安定した仕事を確保するのと、どちらがいいか、これ
も難しいところです。
仲間には、お客さんから、安くたたかれて、あげくにお客は倒産、
不渡りをつかんだのもいました。
では、また次回、お会いしましょう。
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